生稲晃子さんの本。

5度の手術により乳房の全摘出と再建。4年8か月の闘病の記録。

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生稲さんと言うと「麦わらでダンス、ダンス~♪」しかわからないんだけど、人知れず闘病されていたんですね。芸能人の方のカミングアウトが続きますが、ご本人が納得しているならば良いことだと思います。

発覚した日、気持ち、手術を迎える心境、家族のこと、再発からの怒涛の日々。乱れた言葉や文章はひとつもなく、淡々と綴られています。生稲さんが長く書いている日記がベースになっているそう。再発のくだりは少ない言葉から悔しさがあふれていて涙してしまいました。異変を感じていたのに、見逃された と言うんでしょうか?語弊があったらすみません。それでも医者を信じ治療を進めて、自分の命を守ったんですね。

気持ちを書くだけではなく、これから治療をする人への参考書の要素もあります。聞きなれない医療の言葉や乳がん手術から乳房再建のステップ、医療費のことなど。

最 終章のドクターとの対談も読みごたえがありました。乳がんの検診はマンモグラフィだけでは不十分で超音波との併用が必要であること、乳房の再建に関しては 健康保険の使える診療と自由診療の併用ができないこと(併用すると自費になる)など、患者の立場から医者に投げかける「疑問」はリアルでした。